
Polaroid LINEAGEのレビュー2回目はスペックや初期設定の確認や液晶画面を見ていきます。
まずはスペックから。同じPolaroidブランドの3Gスマホ(LTE未対応)という事でpiguと比較しながら進めてみたいと思います。
Polaroid LINEAGE | Polaroid pigu | |
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発売時期 | 2014年7月 | 2015年2月 |
OS | Android 4.2 | Android 4.4 |
CPU | クアッドコア 1.3GHz | デュアルコア 1.0GHz |
メモリ | RAM 1GB / ROM4GB | RAM 512MB / ROM4GB |
画面サイズ 解像度 |
5インチ IPSパネル 960×540 |
3.5インチ TNパネル 480×320 |
SIMスロット | 標準SIM + 標準SIM | 標準SIM + MicroSIM |
無線LAN | IEEE802.11 b/g/n準拠 | IEEE802.11 b/g/n準拠 |
Bluetooth | version 4.0 | version 4.0 |
カメラ | メインカメラ:800万画素 オートフォーカス フロントカメラ:200万画素 |
メインカメラ:200万 フロントカメラ:30万画素 |
ネットワーク | WCDMA 800/2100MHz | WCDMA 800/2100MHz |
GSM 850/900/1800/1900MHz | GSM 850/900/1800/1900MHz | |
データ通信 | 3G | 3G |
バッテリ容量 | 1650mAh | 1400mAh |
サイズ | 142 ×70 ×7.9 mm | 116 × 60 × 9.9 mm |
重量 | 約132g | 約97g |
連続待受時間 | 約500時間 (3G) | 450時間 (3G) |
AnTuTU ベンチ |
後日 | 10,000前後 |
実勢価格 | 発売時 26,667円(税別) 2015年3月現在 10,000円前後 |
新品 8,980円 (初回4,980円) |
Polaroid LINEAGEの方がpiguよりも半年近く古いにも関わらずOSのバージョン以外は殆ど全て上回っています。発売当初の価格帯が異なっているので、Polaroid LINEAGEの方が高性能なのは当然ですが、2015年3月現在では価格差はかなり縮まっていますので、これから購入するという方はどちらを購入するか迷うかもしれません。
ジャパンディスプレイ製IPS液晶であったり、厚さが7.9ミリとバッテリー交換式ではトップクラスの薄さだったりと見所の多いPolaroid LINEAGEですが、Android 4.2というOSのバージョンはやや気になるところです。発売が古い(2014年夏)とは言え、2013年末にはAndroid 4.4が出ていたことを考えると正直なところ何故この時期に4.2?と思った方も多いのではないでしょうか。すぐに何か影響があるという事ではありませんが、長く使おうと考えている方は、4.3以前のバージョンに関しては今後不安材料となるかもしれない要素が存在するという事を一応確認しておいてください。
それではPolaroid LINEAGEを起動します。

起動直後のPolaroid LINEAGE。標準の壁紙はポラスマと共通のようです。

Androidの使い方の説明。細かい事を言うようですが、センタリングされているテキストの改行位置は何とかならないものですかね。

シンプルなホーム画面。壁紙が派手すぎて少しアイコンが見づらいかも。ファイルマネージャーがホーム画面に置いてあるスマホも珍しい。

アプリ一覧。最初からインストールされているアプリは非常に少なく好印象。GmailやGooglemapすらインストールされていません。何故かGoogle Playの名称がAndroid Storeになっていてアイコンも独自のものになっています。
グノシー、楽天でんわ、SMARTalk、Y!スマホ最適化ツールが独自に追加されているアプリ。IP電話ソフトはpiguでは050Plusでしたが、こちらはSMARTalkですね。SMARTalkは月額基本料0円で当初よりプッシュ通知に対応していますので、IP電話はたまにしか使わないという方にはおすすめです。

アプリ一覧は上記の1ページのみ。あとはウィジェットというシンプル構成。

内部ストレージの空き状況はこんな感じ。プリインストールアプリが少ないとは言え、積極的に使用するには物足りないストレージ容量かもしれません。

メモリの使用状況。512MBのpiguに対してPolaroid LINEAGEは1GB。プリインストールアプリが少ないこともあり、メモリは十分に余裕があります。

端末情報。Androidのバージョンは4.2.2。モデル番号はPRO5043POJ01となっています。ちなみにpiguはPRO3523でした。

次は3G通信の設定。今回もpiguの時と同様にBB.excite モバイルLTEのSIMカードを使用します。

exciteを選択するものの・・・何故か3G接続が有効になりません。詳細を見てみると・・・

なんとAPNの設定が間違っています。exciteのAPNはexciteではなくvmobile.jp。Polaroid LINEAGEが発売する以前からvmobile.jpで変更はない筈です。メーカーの設定ミスでしょうか?!

一通り設定をし直し3G接続の確認ができましたので、一応速度チェック。今回はRBB TODAY SPEED TESTを使用しました。

Polaroid LINEAGEというよりBB.excite モバイルLTEの速度になりますが、結果はこんな感じ。LTE対応でないことを心配する方もいるかと思いますが、出先で高解像度の動画をガンガン見るという事で無ければ3Gでも十分実用的だと思います。

ちょっと気になったのはホーム画面に設置できるアイコンやウィジェットの少なさ。折角5インチで画面が広いのにホーム画面上下に無駄なスペースがあってアイコンやウィジェットをあまり多く置くことができません。これは時計ウィジェットですが目一杯上に置いてこの位置。

アプリのアイコンも一番下に置いてこの位置です。ちょっと調整が足りないように感じました。勿論、ホームアプリなどを導入すればカスタマズすることはできますが、だからと言ってデフォルトがこれで良いということにはならないように思います。

ファームウェアが古かったのでアップデートしておきました。システムアップデートを選択すると最新版のファームウェアがダウンロードされます。

アップデートを実行しますか?で「はい」を選択することでアップデート処理開始。再起動され数分で処理が終了します。次は液晶画面のチェック。

ジャパンディスプレイ製の5インチIPS液晶は素晴らしいの一言。IPS液晶もメーカーによって結構印象が異なりますが、明るくて非常に色鮮やかです。とても1万円前後(2015年3月現在)で購入できる端末の液晶とは思えません。個人的には昨年のIPOでは痛い目に遭いましたが・・・
解像度は960×540でフルHDを当たり前とするキャリア端末を基準にすると酷く劣る数字のように感じるかもしれませんが、必要十分であり、液晶が粗くてドットが見えるなんてこともありません。(さすがにpiguはドット丸見えで液晶の質も良いとは言えませんでしたが。)
この数字だけみてゴ○とか○ソと切り捨てる人も居るとは思いますが、一般の方はそんなスペック至上主義的な声に耳を傾ける必要はありません。むしろ、そう言い切る人がどんな端末を何に使っているのか興味があるところです。

横方向から見ても視認性が極端に落ちることはありません。

piguでは白っぽく反転気味になってしまった縦(下)方向からでもこの通り。
以上、Polaroid LINEAGEのレビュー2回目でした。
スペックはこの価格帯としてはよくまとまっていると感じましたが、OSのバージョンだけはやや気になるところです。最後にファームウェアアップデートがあったのは2014年9月20日。既に処分価格に近い状態で販売されていることを考えると4.4へのアップデートなどは期待しない方が良いのかもしれません。
初期設定、作り込みの部分では少し詰めが甘い部分も見られました。価格帯を考えると仕方が無いことかもしれませんが、もう少し頑張って欲しいところです。
液晶の品質と端末の薄さはなかなかのものですね。1万円前後という今の実売価格であれば、この2点だけでも十分に買う価値があるのではないでしょうか。
次回はベンチマークとバッテリーテストの予定です。