今回は気になるモノとして、低価格のSIMフリー5インチスマホをざっくり取り上げてみたいと思います。当初はPolaroid LINEAGEは買いか否かという記事で幾つか対抗馬を挙げてみようと考えていましたが、LINEAGEと比較するには機種が多かったりしたので、独立した記事にしました。
対象となる価格帯は広げれば広げるほど良い機種が出てきてしまいますので、今回は~1万5千円程度を目安にしたいと思います。
では早速、見ていきます。
Polaroid LINEAGE | Covia FLEAZ F5 | |
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ベースモデル | NAMO NX5? | – |
発売時期 | 2014年7月 | 2014年8月 |
OS | Android 4.2 | Android 4.4 |
CPU | MediaTek MT6582 クアッドコア 1.3GHz |
Broadcom BCM23550 クアッドコア 1.2GHz |
メモリ | RAM 1GB / ROM4GB | RAM 1GB / ROM8GB |
画面サイズ 解像度 |
5インチ IPSパネル 960×540 |
5インチ IPSパネル 960×540 |
SIMスロット | 標準SIM + 標準SIM | 標準SIM + MicroSIM |
無線LAN | IEEE802.11 b/g/n準拠 | IEEE802.11 b/g/n準拠 |
Bluetooth | version 4.0 | version 4.0 |
カメラ | メインカメラ:800万画素 フロントカメラ:200万画素 |
メインカメラ:500万画素 フロントカメラ:30万画素 |
ネットワーク | WCDMA 800/2100MHz | WCDMA 800/2100MHz |
GSM 850/900/1800/1900MHz | GSM 850/900/1800/1900MHz | |
データ通信 | 3G | 3G |
バッテリ容量 | 1650mAh 脱着式 |
2000mAh 脱着式 |
サイズ | 142 ×70 ×7.9 mm | 141 × 72 × 9.2 mm |
重量 | 約132g | 約145g |
連続待受時間 | 約500時間 (3G) | ? |
AnTuTU ベンチ |
21,000前後 | 12,000前後 |
実勢価格 | 約12,000円 5/9現在 | 約16,000円 5/9現在 |
Polaroid LINEAGEの注目ポイントは何と言ってもジャパンディスプレイ製の発色の良い液晶。解像度はハイエンド機種と比較するまでもありませんが、色の鮮やかはなかなかのもの。低価格でも画質に拘りたい方には良い選択肢になりそうです。端末の厚みもバッテリー交換式でありながら7.9mmの薄さを実現していたりと、なかなか見所が多いLINEAGEですが、残念なことにOSのバージョンがAndroid 4.2。ファームウェアの更新も2014年9月が最後となっていますので、これ以上は期待できないかもしれません。
Covia FLEAZ F5は最近急激に価格変動があったスマホの一つ。それまでは2万円弱でしたが、Amazonのタイムセールで10,900円で販売されるなど買いやすい価格帯に入ってきました。Covia FLEAZ F5に関しては後日別記事でレビューする予定ですが、基本的に大きな癖もなく良い端末だと思います。やや気になるのは処理速度。クアッドコア 1.2GHzなので他機種と比較しても遜色ないように思えますが、搭載されているBroadcom BCM23550というSoCはやや処理速度が劣るようで、AnTuTuベンチマークも12,000前後と今一つ。通常使用で困るほど遅くはありませんが、ゲームなど処理速度を重視する方にはやや厳しいかもしれません。
gooのスマホ g01 | geanee FXC-5A | |
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![]() |
||
ベースモデル | ZTE Blade L3 | ? |
発売時期 | 2015年5月 | 2014年7月 |
OS | Android 5.0 | Android 4.4 |
CPU | MediaTek MT6582M クアッドコア 1.3GHz |
MediaTek MT6582M クアッドコア 1.3GHz |
メモリ | RAM 1GB / ROM8GB | RAM 512MB / ROM4GB |
画面サイズ 解像度 |
5インチ 854×480 |
5インチ 960×540 |
SIMスロット | 標準SIM + 標準SIM | 標準SIM + MicroSIM |
無線LAN | IEEE802.11 b/g/n準拠 | IEEE802.11 b/g/n準拠 |
Bluetooth | version 3.0 | version 4.0 |
カメラ | メインカメラ:500万画素 フロントカメラ:200万画素 |
メインカメラ:500万画素 フロントカメラ:200万画素 |
ネットワーク | WCDMA 800/2100MHz | WCDMA 800/2100MHz |
GSM 900/1800/1900MHz | GSM 850/900/1800/1900MHz | |
データ通信 | 3G | 3G |
バッテリ容量 | 1850mAh 脱着式? |
2000mAh 脱着式 |
サイズ | 143.2 × 72.7 × 8.9mm | 144.2 × 71.7 × 8.5 mm |
重量 | 約150g | 約133g |
連続待受時間 | ? | ? |
AnTuTU ベンチ |
19,319 (下記参照) | 18,000前後 |
実勢価格 | 10,800円(税込) 5/9現在 | 約15,000円 5/9現在 |
gooのスマホ g01は2015年4月下旬に発表されたばかりのスマホで5インチ液晶でありながら販売価格1万円という低価格が特徴。このスマホの発表でライバル機種もこの価格に追従せざるを得ない状況となりつつあります。gooブランドとなっていますが、端末は中国ZTE Blade L3がベース。グローバル展開しているメジャーメーカーのスマホという事もあり、発表直後から注目を集めているようです。特別大きな欠点もなさそうですが、本体色が白と赤の2種類だけという点は人によっては気になるかもしれません。
geanee FXC-5Aはイオンスマホとして販売されている5インチスマホ。イオンでの価格は15,120円。SoCはMediaTek MT6582M
クアッドコア 1.3GHzであったりとライバル機種とほぼ同等のスペックに見えますが、geanee FXC-5Aは搭載メモリが512MB。他機種は全て1GB搭載しており、5インチスマホとしてはあまりバランスが良くないかもしれません。
freetel nico | BLUEDOT BNP-500K | |
---|---|---|
ベースモデル | ? | ARCHOS 50b Oxygen ? |
発売時期 | 2014年9月 | 2014年10月 |
OS | Android 4.4 | Android 4.4 |
CPU | MediaTek MT6582 クアッドコア 1.3GHz |
MediaTek MT6582 クアッドコア 1.3GHz |
メモリ | RAM 1GB / ROM8GB | RAM 1GB / ROM4GB |
画面サイズ 解像度 |
5インチ 1280×720 |
5インチ IPSパネル 1280×720 |
SIMスロット | 標準SIM + MicroSIM | 標準SIM + 標準SIM |
無線LAN | IEEE802.11 b/g/n準拠 | IEEE802.11 b/g/n準拠 |
Bluetooth | version 4.0 | version 4.0 |
カメラ | メインカメラ:800万画素 フロントカメラ:200万画素 |
メインカメラ:800万画素 オートフォーカス フロントカメラ:200万画素 |
ネットワーク | WCDMA 800/2100MHz | WCDMA 800/2100MHz |
GSM 850/900/1800/1900MHz | GSM 850/900/1800/1900MHz | |
データ通信 | 3G | 3G |
バッテリ容量 | 2000mAh 脱着式 |
2000mAh 脱着式 |
サイズ | 145.5 × 72 × 8.85mm | 145 × 72.2 × 8.6 mm |
重量 | 約157g | 約152g |
連続待受時間 | ? | ? |
AnTuTU ベンチ |
18,000前後 | 18,000前後 |
実勢価格 | 約17,000円 5/9現在 | 9,980円(税込) 5/9現在 |
freetel nicoはAmazon等の実売価格はやや高めですが、freetelの直販サイトでは端末価格9,980円というgooのスマホ g01を意識したと思われるキャンペーンが実施されたりしています。Polaroid LINEAGEやgooのスマホ g01よりワンランク上の解像度1280×720の液晶を搭載していますので、解像度には拘りたいという方は選択肢の一つとなるかもしれませんが、通常価格は2万円弱、キャンペーン価格も期間限定であったり、SIM契約が必須であったりと、今回取り上げたスマホの中ではやや価格的なハードルが高い印象です。
BLUEDOT BNP-500Kは派手な広告を打っていない為か、やや地味な存在で、今回初めて知ったという方も居るかもしれませんが、メーカー直販サイトでは9,980円(5月9日現在)の価格が付いているコストパフォーマンスが高い5インチスマホです。ベースモデルはARCHOS 50b Oxygenだと言われていますが、細かい点は異なっており、同一ではなさそうです。ストレージが4GB(Polaroid LINEAGEと同じ)とやや少ない点が気になりますが、液晶は1280×720とこのクラスでは高い解像度となっていますので、コストパフォーマンスを追求したい方は是非チェックしてみてください。
TJC StarQ Q5001 | ||
---|---|---|
ベースモデル | ? | |
発売時期 | 2014年6月 | |
OS | Android 4.2 | |
CPU | MediaTek MT6582 クアッドコア 1.3GHz |
|
メモリ | RAM 1GB / ROM16GB | |
画面サイズ 解像度 |
5インチ IPSパネル 1280×720 |
|
SIMスロット | 標準SIM + 標準SIM | |
無線LAN | IEEE802.11 b/g/n準拠 | |
Bluetooth | version 2.1 | |
カメラ | メインカメラ:800万画素 フロントカメラ:200万画素 |
|
ネットワーク | WCDMA 800/2100MHz | |
GSM 850/900/1900MHz | ||
データ通信 | 3G | |
バッテリ容量 | 2000mAh 脱着式 |
|
サイズ | 145 × 73.5 × 8.95mm | |
重量 | 約143g | |
連続待受時間 | ? | |
AnTuTU ベンチ |
18,000前後 | |
実勢価格 | 約15,000円 5/9現在 |
TJC StarQ Q5001もBLUEDOT BNP-500K同様にやや目立たない存在ですが、1280×720のIPS液晶パネルを搭載していたり、ストレージが16GBあったりとなかなか見所のあるスマホです。ただ、発売時期を考慮したとしてもAndroid4.2、Bluetooth version 2.1は古いと言わざるを得ず、これから新たに購入する場合は価格的なメリットが無いと面白くないかもしれません。
処理速度で選ぶ
スマホの処理速度は採用されているSocで殆ど決まってしまいます。7端末中6端末がSocにMediaTek MT6582を採用。Covia FLEAZ F5だけがBroadcom BCM23550となっています。一見するとどの端末もクアッドコア 1.2~1.3GHzと書かれていてあまり差が無いように思ってしまいますが、ベンチマークを走らせてみるとBroadcom BCM23550を搭載したCovia FLEAZ F5だけが、他の端末より劣るスコアとなっています。実用面ではCovia FLEAZ F5が大きく劣るという事はありませんが、ゲームなどの重たいアプリをよく使う方は注意した方がよさそうです。