Polaroid LINEAGE V10B (ポラロイド リネージュ) 5 : リネ・ポラスマのネタ元!?

Polaroid LINEAGEのレビュー5回目はPolaroid LINEAGEもポラスマ(PolaSma)の製造元に関する話題です。
ご存知の通り、Polaroid LINEAGEもポラスマ(PolaSma)もPolaroidブランドとはなっていますが、Polaroidが独自に自社工場で製造したスマホではなく、OEM・ODMで製品供給を受け、販売していると言われています。
Polaroid自体は2回の経営破綻の後、日本においてはクロスリンクマーケティング株式会社がPolaroid Smart Device商品の代理店となり、Polaroid LINEAGE、ポラスマ、piguなどを販売しています。(詳しくはwikipediaを参照)

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以前からPolaroid LINEAGEやポラスマ(PolaSma)のネタ元・供給元を探す動きはあり、「ポラスマのOEM元を調べようとして断念したメモ」というブログ記事もありましたが、結局真相はわからないままとなっていました。

今更どうでもいいような気もしましたが、供給元もしくはそれに近いものを特定できれば、バッテリーを含めたサプライ品やファームウェアに関する情報も得られるのでは無いかと思い、少し気合いを入れて独自に調べてみることにしました。

結果・・・

あっさり数分で同一と思われる製品を中国のWebサイトで発見。マイナー機種だけあって誰も本気で探した事が無かったのでしょうか。意外なほど簡単に見つかりました。

参考までに調査方法はこんな感じ。
中華系スマホはそれこそ数え切れないほど存在するので、外観や写真から探っていくのは無理だと考えました。
そこで「V10B」「alps」をキーワードに調査。「V10B」は製品名の一部にもなっていますが、AnTuTu benchmarkなどでもデバイス名として表示されていて、Polaroid LINEAGEとポラスマ(PolaSma)共通のものです。「alps」はCPU-ZでManufacturer項目にありますね。。
これらのキーワードで検索して調べていくと「alps V10B」は「htt82_wet_jb5」というマザーボードを使っていることがわかります。(後からCPU-ZでもBoard項目に表示されている事に気づきました・・・)
更に「htt82_wet_jb5」で調べて出てきたWebサイトを辿っていて最終的に見つけたのがこのWebサイト。

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左下にある「NAMO NX5」に注目。ポラスマ(PolaSma)にそっくりではないでしょうか?! 表記が1699中国元という事であれば、日本円にして32,000円くらいになります。

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製品紹介ページではカラーバリエーションがあるようなことが記載されています。

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スペックもほぼ同一。厚さ、ストレージ、カメラの画素数がPolaroid LINEAGE・ポラスマ(PolaSma)とは異なっていますが、紹介記事によって異なっているので、実際には同じなのか、バリエーションの違い程度だと考えて良さそうです。

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このNAMOという会社(正確にはブランドっぽい)がPolaroid LINEAGE・ポラスマ(PolaSma)の製造元と断定はできませんが、会社案内を見る限り自社でスマホの開発や生産を行っているようです。

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こちらは別サイトの関連記事。NAMO NX5の別名でしょうか。NXPLAYという記述も見られます。この記事では200万画素/800万画素のカメラ、ストレージも4GBと書かれています。Polaroid LINEAGE、ポラスマ(PolaSma)と同じですね。記事の日付は2014年1月6日。

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こちらはまた別の販売サイト。カラーバリエーションは5つ。Polaroid LINEAGE、ポラスマ(PolaSma)と全く同じですね。側面やボタンの形状も同じであることが確認できます。価格は中国元であれば、1万円弱といったところでしょうか。

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もっと写真を見たいという方はGoogleで画像検索してみてください。

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こちらはNAMO NX5のバッテリーを販売していると思われるサイト。SGDは恐らくシンガポールドルなので日本円にすると1200円くらい。

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ロシアのサイトでは「QUMO Quest 506」という機種を発見。この機種もPolaroid LINEAGE・ポラスマ(PolaSma)と外観や仕様が同じです。NX5のOEM機種でしょうか。

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画像検索してみるとケースなどQUMO Quest 506専用のサプライ品の存在が確認できます。このあたりはNX5より充実しているのかもしれません。

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QUMO Quest 506専用ケースを販売しているページ。この販売サイトでQuest 506を検索すると複数のケースがヒットします。一部汎用品っぽいケースも混ざっています。

以上、今回はPolaroid LINEAGE、ポラスマ(PolaSma)のネタ元(OEM元)に関する情報を調査してみたという話でした。やはりPolaroid LINEAGE・ポラスマ(PolaSma)はこれらのOEM品と考えるのが自然でしょうか。正直なところ、ポラスマ(PolaSma)を象徴するカラーバリエーションまで同じ機種が存在するとは思いませんでした。
販売価格は恐らくメーカーであるNAMOでの表記が約3.2万円、販売サイトでの実売価格(2015-4-17)が1万円。Polaroid LINEAGE、ポラスマ(PolaSma)の販売開始価格や現在の実売価格に近いものとなっています。
参考までに販売サイトを挙げていますが、日本から安全に購入できるという事ではありません。

ファームウェア・アップデートについて

NAMO NX5に関連してPolaroid LINEAGE、ポラスマ(PolaSma)のアップデートに関する情報が得られればと考えましたが、大した情報は得られませんでした。やはりこの機種はAndroid4.2止まりなのかもしれませんね。Polaroid LINEAGE、ポラスマ(PolaSma)のアップデートに関心がある方はNAMO NX5を徹底的に調べてみてください。

オマケ(怪情報)

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Alps V10BのAndroid 4.4 Kitkatへのアップデート方法が書かれたWebページ。このページは相当怪しくて、最初に見つけた時はページは削除されていてGoogleのキャッシュで閲覧。その後もアドレスを変えて復活したりしていますが、スパム系サイトでしょうか。機種名違いで同じ内容のページが多数存在し、ファームウェアダウンロードとされるリンクを開けばアンチウィルスソフトが反応。極めつけはコメント欄。バグが無く動いたとか、100%動いたとか書かれていて、REPLYボタンもあるのですが、コメント欄自体が1枚画像。さすがにこれだけ怪しい要素が揃っているとこれ以上確認しようという気も無くなります。
何を意図して作られたページか知りませんが、Alps V10Bという型番も少しは知られているということでしょうか?!

Polaroid LINEAGEのレビューはもう少し続きます。