gooのスマホ g01 : ベースはZTE Blade L3(S6)で価格は1万円から

piguの販売でお馴染みのNTTレゾナントがgooブランドのスマートフォン「gooのスマホ」を発表しました。ラインアップは3種類でg01が1万円、g02が2万円、g03が3万円。ベース機種はg01がZTE Blade L3、g02とg03がZTE Blade S6となっています。

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今回モノ.レビューで取り上げるのはZTE Blade L3ベースのg01。ZTE Blade S6ベースのg02とg03も興味深い機種ですが、実売2万円、3万円となると他機種の選択肢も一気に広がりますので、今回は1万円と格安のg01に絞って見ていきたいと思います。

モノ.レビューでもPolaroid pigu、LineageとSIMフリー格安スマホの記事を幾つか掲載してきましたが、LTE非対応とは言え、5インチクラスのスマホが販売開始価格1万円で登場するとは思いませんでした。しかも、ZTEの端末。ZTEは日本ではそれほど馴染みはありませんが、少し前までスマホ世界シェア4位(今は9位くらい?)だったメーカーです。従来の実売1万円前後のスマホとは違い、品質やファームウェアのアップデートなども大いに期待できるのではないでしょうか。

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今回は本日発表された「gooのスマホ」g01のスペックとPolaroid Lineage・ポラスマ、Covia FLEAZ F5(実は購入済・・・)のスペックを比較してみたいと思います。

 gooのスマホ g01 Polaroid LINEAGE Covia FLEAZ F5
ベースモデル ZTE Blade L3 NAMO NX5?
発売時期 2015年5月 2014年7月 2014年8月
OS Android 5.0 Android 4.2 Android 4.4
CPU MediaTek MT6582M
クアッドコア 1.3GHz
MediaTek MT6582
クアッドコア 1.3GHz
Broadcom BCM23550
クアッドコア 1.2GHz
メモリ RAM 1GB / ROM8GB RAM 1GB / ROM4GB RAM 1GB / ROM8GB
画面サイズ
解像度
5インチ
854×480
5インチ IPSパネル
960×540
5インチ IPSパネル
960×540
SIMスロット 標準SIM + 標準SIM 標準SIM + 標準SIM 標準SIM + MicroSIM
無線LAN IEEE802.11 b/g/n準拠 IEEE802.11 b/g/n準拠 IEEE802.11 b/g/n準拠
Bluetooth version 3.0 version 4.0 version 4.0
カメラ メインカメラ:500万画素
フロントカメラ:200万画素
メインカメラ:800万画素 オートフォーカス
フロントカメラ:200万画素
メインカメラ:500万画素 オートフォーカス
フロントカメラ:30万画素
ネットワーク WCDMA 800/2100MHz WCDMA 800/2100MHz WCDMA 800/2100MHz
GSM 900/1800/1900MHz GSM 850/900/1800/1900MHz GSM 850/900/1800/1900MHz
データ通信 3G 3G 3G
バッテリ容量 1850mAh
脱着式?
1650mAh
脱着式
2000mAh
脱着式
サイズ 143.2 × 72.7 × 8.9mm 142 ×70 ×7.9 mm 141 × 72 × 9.2 mm
重量 約150g 約132g 約145g
連続待受時間  ? 約500時間 (3G)
AnTuTU
ベンチ
 19,319 (下記参照) 21,000前後 12,000前後
実勢価格 10,800円(税込) 4/22現在 11,790円(税込) 4/22現在 16,041円(税込) 4/22現在

ざっとみたところgooのスマホ g01はPolaroid Lineage・ポラスマに近いスペックであることがわかります。gooのスマホ g01の方が勝っている要素は、OSのバージョン、バッテリー容量、価格、製造メーカーといったところ。逆に解像度、Bluetooth、カメラ、サイズ、重量などはやや物足りない感じでしょうか。少し気になっているのが液晶ですね。公式サイトではg01はTFT、g02・g03はIPSとなっています。今更STNの訳はないのでTFTは当たり前なのですが、g02・g03と区別しているのがやや気になります。

gooのスマホ g01の本体色が赤と白の2色のみという点もやや残念な感じですね。男性向けに黒などダーク系の色も欲しいところです。

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海外版のZTE Blade L3にはグレー色も存在するので是非追加して欲しいですね。ちなみにこのサイトでの価格は119.99ユーロ。日本円にすると1万5千円強になるので、gooのスマホ g01の1万円という価格がいかに安いかがわかります。

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gooのスマホ g01の詳細はまだわからない点も多いのですが、ZTE Blade L3は背面のカメラレンズ部分が少し出っ張っているようですね。

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ZTEの中国サイトのPDFにもZTE Blade L3に関する情報がありました。様々な角度から撮った写真も掲載されていますが、これを見た限りではややプラスチッキーな質感にも見えます。こちらのPDFにはベンチマークに関する記述もありました。

Blade L3 has a 1.3 GHz MT6582M quad-core processor coupled with 1 GB RAM. It scored 19,319 on the AnTuTu benchmark test.

wwwen.zte.com.cn MOBILE WORLD ZTE 1(PDF) より

処理速度に関してはPolaroid Lineage・ポラスマとほぼ同等と考えて良さそうですね。また、カメラもオートフォーカスと書かれています。このPDFには他にもZTE Blade L3に関する情報が豊富に掲載されているのでgooのスマホ g01を検討されている方はチェックしてみてください。

バッテリーに関しても1850mAh(Blade L3は2000mAhの記載も)以上のことは書かれていないのですが、ZTE Blade L3の海外の方の開封レビュー動画を見る限り脱着式のようです。

この動画と同じ脱着式だとすれば、バッテリーはそれなりに流通すると考えられますし、格安の互換バッテリーの登場も期待できるかもしれません。グローバル版が存在するモデルは格安のケースや保護フィルムなどもどんどん出てくるので楽しみですね。

gooのスマホ g01はやや物足りない点はあるものの、1万円であることを考えるとかなり魅力的ではありますね。例によってOCN モバイル ONEのSIMキット(3千円相当)も付属するようです。Polaroid Lineage・ポラスマはOSが4.2と古い、Covia FLEAZ F5はSocがやや弱いという弱点がそれぞれありますので、これから5インチクラスの格安スマホを買おうと思っている方には、gooのスマホ g01は最有力候補になりそうですね。
このgooのスマホ g01がSIMフリー格安スマホのスタンダードとなり、他社も追随してくれば面白いことになりそうです。メーカーや代理店は大変かもしれませんが・・・
取り敢えず、Polaroid Lineage・ポラスマやCovia FLEAZ F5が今の価格を維持するのは難しそうです。

個人的にはCovia FLEAZ F5(レビュー用に寝かせすぎ)も手元にあるので、gooのスマホ g01はもう少し情報を集めてから考えてみようと思います。